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2014年2月7日金曜日

結ともやい

三助のうちの互助だな・・・

結は双務契約? もやいは共同経営?

結(ゆい)とは、主に小さな集落や自治単位における共同作業の制度である。一人で行うには多大な費用と期間、そして労力が必要な作業を、集落の住民総出で助け合い、協力し合う相互扶助の精神で成り立っている。

「結い」とも表記する。

結とは労働力を対等に交換しあって田植え、稲刈りなど農の営みや住居など生活の営みを維持していくために共同作業をおこなうこと、もしくはそのための相互扶助組織のことをいう。社会基盤の維持にかかわるものは特に自普請ともよび、労力、資材、資金を提供しあう互助活動全体を指す。地縁にもとづく「近所付き合い」とみなすことも可能であり、古くは「十分の付き合い」や隣組も結の一種といえる。また、広義には無尽や消防団などは資金や災害対策の労役に限った結であるといえる。

「ゆい」とは、田植え、屋根葺きなど一時に多大な労力を要する際におこなう共同労働の形態のことであり、「もやい」と称されることもあるが、厳密には「もやい」が「共にあるものが共に事を行う、あるいは共にもつ」[1]のに対し、「ゆい」は「共にはないが、たがいの約束にもとづいて共に事を行う」[1]ものであり、歴史的には「ゆひもやとはで、早苗とりてん」の歌がすでに鎌倉時代にみられるところから、中世もしくはそれ以前にさかのぼる民俗であったと推定される。ここにおける「やとう(ふ)」は「家問う(ふ)」が原義と考えられ、頼むべき家々をまわって労力の共同を申し入れ、それによって助けられれば自分の家もそれに応じて返すことを前提としていた。それに対し、「もやい」には、たがいに労力を貸し借りする観念はなかった[2]。

もやい【舫い】
もやうこと。また、そのための綱。むやい。もや。「―をつなぐ」「―を解(と)く」

もやい【催合い/最合い】
共同で一つの事をしたり一つの物を所有したりすること。あいあい。おもやい。「墨ヲ―ニ使ウ」〈和英語林集成〉

もやい‐かかり【舫い繋り】
1隻の船から錨(いかり)を下ろし、この船に他の船がつなぎ合わされて、幾艘(そう)もの船が停泊すること。

もやい‐ぐい【舫い杭】
船をつなぎとめるための杭。かせ。

もやい‐づな【舫い綱】
船をつなぎとめるのに用いる綱。やりて。てやす。

もやい‐ぶね【舫い船】
他の船あるいは杭(くい)などにつなぎとめた船。停泊している船。

もやい‐むすび【舫い結び】
ひもの端に輪をつくる結び方の一。船をもやうのに用いられることからの名。ボウライン。

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