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2014年9月27日土曜日

明日の人材@グローバル化

<スーパーグローバル大学>世界の大学目指せ! 37校選定

毎日新聞 9月26日(金)11時43分配信

◇毎年1億~4億円を10年間投入、国際競争力を強化

 文部科学省は26日、世界トップレベルの教育・研究を目指す「スーパーグローバル大学」37校を選定し、公表した。1大学当たり毎年1億~4億円の資金を国が10年間投入して国際競争力を強化し、大学の世界ランキングでトップ100入りなどを目指す。グローバル化が進む中、世界の大学が有能な人材の争奪戦を繰り広げ、日本が取り残されかねないとの危機感が背景にある。【三木陽介】

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 近年、大学の世界ランキングで100位内の日本の大学は東京大、京都大など数校にとどまっており、日本への留学者数、日本人の海外留学者数はともに減少傾向にある。選ばれた大学の学生・教員数は計約63万人で、国内全大学の2割を占める規模。同省は「グローバル化を一気に加速させていく」としている。

 スーパーグローバル大学は「トップ型」(A)と「グローバル化けん引型」(B)の2種類に分かれる。Aは世界の大学トップ100入り、Bは日本社会のグローバル化を推進する大学を目指す。補助金は各大学のグローバル化事業を支援するのが狙いで、有能な研究者を招いたり、施設を充実させたりする費用に使われる見通し。

 今年春に公募し、Aには16大学、Bには93大学が申請した。この中から、学生・教員の外国人比率の向上▽入試改革▽留学生と日本人学生が一緒に住める環境の整備--など41項目の観点で評価し、各大学の構想内容も踏まえて審査した。

 Aには東京大や京都大、名古屋大など旧帝大7校全てが選ばれた。私立では早稲田大と慶応大の2校が入った。Bには国立10校、公立2校、私立12校の計24大学が選ばれた。東京芸術大や京都工芸繊維大など特定分野に強みを持つ国立大のほか、福島県の会津大や秋田県の国際教養大などの地方公立大も名を連ねる。

 国際教養大は、将来目指す職業・分野が同じ日本人学生と海外留学生が衣食住を共にする「グローバルビレッジ」(国際村)に取り組む。東京芸術大は、芸術系大学の世界ランキング創設に向けた指標づくりを目指す。京都工芸繊維大は海外大学の著名な研究者を研究室ごと誘致する「ユニット誘致」を推進する。

 同省高等教育企画課は「日本の新たなブランドとして『スーパーグローバル大学』を世界にアピールし、留学生増にもつなげたい」としている。

 ◇大学の世界ランキング

 英国の民間企業などが独自指標に基づいて公表している。英国の教育専門誌による昨年10月公表の結果では、日本でトップ100入りしたのは東京大(23位)と京都大(52位)のみ。(1)教育(2)論文引用(3)研究(4)国際化(5)産学連携--の5項目の指標で評価し、毎年のトップ10の常連はハーバード大(米国)、オックスフォード大(英国)など。日本の大学は「国際化」の評価が低く、今後10年でトップ100に10校以上入れるのを目標としている。

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