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2013年10月6日日曜日

天気は正常です。

人は天気には勝てない。自然の摂理です。

天気は常に正常です。人が異常なだけです。



 この夏の記録的な猛暑や大雨などの影響で、農産物や海産物に異変が起きている。秋の味覚や特産品の減産や収穫の遅れが相次ぎ、牛や鶏の「夏バテ」で牛乳や卵の生産量が減少。品薄による値上がりが「食欲の秋」を迎えた家計にじわりとのしかかる。

 晩秋から冬に旬を迎える白ネギの特産地、鳥取県米子市。8月の高温で根が弱ったところに大雨が続き、腐る被害が相次いだ。農家の井田時夫さん(69)は80アールの畑の約1割で収穫を断念。「9月以降に出荷予定だった分は皆目ダメ。11月まで出荷するものがない。こんなことは初めて」

 「出雲そば」で知られる島根県出雲市。新そばの季節を前に、例年なら白い花が咲き乱れる畑を雑草が覆っている。8~9月の豪雨で多くの畑が冠水し、発芽直後のソバが枯れた。JAいずもによると収穫量は昨年の56トンから半減する見通し。出雲そば生産組合の山根馨組合長(85)は「出雲大社の60年ぶりの大遷宮の年に勝負をかけてきたのに」と肩を落とす。

 高知県では今月下旬から全国一の生産量を誇るショウガの収穫が始まる。しかし、8月に四万十市で国内観測史上最高気温を記録した猛暑と水不足で、収穫量は例年より1割ほど減る見通しだ。

 同市など県西部では米粒が白く濁る高温障害の報告が生産者から相次ぐ。JAの担当者は「収穫量は例年の9割未満。品質の良い1等米や2等米も少ないだろう」。兵庫・丹波地域でも例年7割以上ある1等級が今のところ43%どまりだ。

 和歌山県では特産の柿の実の表面が割れ、茶色く日焼けする被害が目立つ。かつらぎ町で観光農園を営む阪口剛啓さん(77)は「市場に出せない柿が2割。出荷できても小玉が多く、値段が低い」。

 台風18号の影響も大きい。「朝宮茶」の産地、滋賀県甲賀市信楽町では茶畑170カ所以上、計10ヘクタールが崩落。栽培面積全体の1割にあたる。京野菜・九条ネギを生産する京都市の大規模農家では、同市や南丹市美山町、亀岡市の畑20ヘクタールが水につかり、うち1ヘクタールは廃棄せざるを得なかった。

■牛乳の生産量減、卵は価格高騰

 大手メーカーが1日から出荷価格を約1~4%値上げした牛乳。国内産は猛暑の影響で生産量が減った。

 兵庫県・淡路島では8~9月の生産量が1カ月あたり約2千トンで、昨年より約1割少ない。暑さで牛の体力が落ちて乳の出が悪くなったり、脱水症状で乳を搾れなかったりしたという。9月下旬以降、生産量は回復傾向だ。

 一方、9月の大雨で飼料用のトウモロコシの品質が落ち、牛に飼料を与える冬から春にかけて影響が出るのではないかと懸念されている。大山乳業農業協同組合の造田弘美さん(55)は「エサ代の高騰と天候不順のダブルパンチだ」。

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