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2014年3月1日土曜日

陛下、殿下

陛下(へいか)は皇帝・天皇の敬称。転じて国王の敬称としても用いられる。また、日本では皇室典範の制定以後は、后位(皇后・皇太后・太皇太后)の敬称としても採用される。

尊敬の対象を直接呼び掛けることを忌むことで敬意を示す敬称であり、「玉座、高御座(たかみくら)の陛(階段)の下においでのお取り次ぎの方にまで申し上げます」程度の意味。元は中国・秦において採用されたとされ、後漢の蔡邕の説によれば、「陛」とは皇帝のいる宮殿の階段のことであり、皇帝に上奏する者は「陛」の下にいる侍衛の臣にその内容を告げて奏し、侍衛の臣が上奏者に代わって上奏したことに由来したという説を唱えている。

日本では律令法の「儀制令」において天皇に上奏する際の敬称として「陛下」が採用されて以来、天皇に対してのみ使われる敬称であったが、明治時代に皇室典範が制定された際に天皇に対する一般的な敬称として定められると同時に国母に対する敬意を表するために三宮(皇后・皇太后・太皇太后)に対する敬称としても用いることが許されるようになった。

また、広義には、皇帝や国王に相当する地位にある者(皇后、王妃、スルタンなど)への敬称としても用いられ、この場合は例えば英語のYour/His/Her( Imperial, Royal, etc. )Majestyとほぼ互換出来る。



殿下(でんか)は、陛下に次ぐ第2位の格式とされる敬称[要出典]。陛下に準じ閣下の上位にあたる。類似の敬称としては高僧の敬称である聖下、猊下、台下がある。

中国を起源とする敬称であり、特に東アジアにおいて、皇帝に臣従する(冊封下にある)国の国王に対して用いられた。国によっては称号として使用される。カンボジアのシアヌーク前国王は、国王を退位していた1980~90年代に「シアヌーク殿下」と呼ばれていた。

日本では三后(后妃)を含む皇族ないし摂政・関白、またずっと後世の武家の世になってからは征夷大将軍にも用いた。また皇室典範制定後は三后の敬称は「陛下」となる。また、明治以降は諸外国の君主の親族(王族など)にも準用され、一方、独立国家の君主には格式を問わず「陛下」を用いるようになった。殿下とは、宮殿の殿堂の階下に語源があり、次第に皇族・王公の敬称となった。古くは、てんがと読み、後にでんかに転化した。日本では主に親王殿下、内親王殿下というように親王、内親王、王、女王などの皇族の敬称であり、江戸時代以前においては、摂政、関白、前関白たる太閤、はじめ征夷大将軍、尚侍にも用いられた(例:太閤殿下)。

ただし、現在のマスコミ報道では「殿下」はあまり用いられず、通常の記事では「何某宮殿下」ではなく「何某宮さま」が主に用いられる。

また、広義には、欧州諸国の大公、公、侯といった、高位の爵位(英語のPrince、Duke以上の格)を持つ貴族や諸侯、またアミールなどに対しても用いられる(それらの配偶者(妃)などに対しても用いることがある)。この場合は英語の「Your/His/Her( Imperial, Royal, Grand Ducal, Ducal Serene, Serene, Illustrious)」等、「Highness」とほぼ互換出来る。独立国の君主であっても、例えばルクセンブルク大公国の大公はRoyal Highness の敬称を用いるので、本来ならば殿下を用いるのが正確な訳といえる。

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