共和党は、カネが先決。カネ持ち優先
民主党は、論が先決。国民優先
アメリカ大統領選挙は、オバマ大統領と共和党のロムニー候補の支持率がきっ抗するなか、副大統領候補同士のテレビ討論会が行われました。
経済や外交政策を巡って激しい論戦が繰り広げられ、どちらが優勢だったかという評価は分かれました。
副大統領候補のテレビ討論会は11日、南部ケンタッキー州で行われ、69歳の民主党、バイデン副大統領と、42歳の共和党の副大統領候補、ライアン氏という、27歳差の対決としても注目を集めました。
この中でライアン氏は、最大の争点である経済政策について「オバマ政権の下、経済の低迷と失業率の高止まりが続いた。この国は間違った方向に進んでいる」と厳しく批判し、本格的に経済を回復させ、中間所得層の暮らしを守れるのは自分たちだと強調しました。
これに対しバイデン副大統領は、経済の低迷は前の共和党政権から引き継いだものだと改めて指摘したうえで、「われわれは中間所得層を守るために減税を行い、自動車産業を救済した。しかしロムニー候補は、自動車産業を見捨て、富裕層への減税を継続するために中間所得層を人質にしようとした」などと激しく反撃しました。
また、財政赤字の削減で焦点となっている高齢者向けの公的医療保険の扱いを巡っては、ライアン氏が「このままでは財政が破綻する」として将来的に民間の保険との選択制にするなど、改革の必要性を訴えたのに対し、バイデン副大統領は「共和党の案では国民一人一人が支払う負担が増えるのは目に見えている」と反論しました。
先週行われた大統領候補の第1回テレビ討論会では、オバマ大統領が精彩を欠いたのに対し、ロムニー候補が討論を終始、優位に進め、その後、支持率を伸ばしています。
今回、バイデン副大統領は、共和党側の経済政策の矛盾点を繰り返し攻撃し、攻めの姿勢を貫きましたが、ライアン氏の話を遮ったり笑って答えたりする場面が目立ち「態度が不適切だ」という受け止めも出ています。
テレビ局が行った、討論会直後の世論調査では、評価が分かれていて、来週行われる大統領候補の第2回テレビ討論会の行方に注目が集まることになりそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121012/t10015709411000.html
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