優雅だな~
一方で、生活保護は削減・・・。格差社会・・・
貧乏でも、意外と優雅なり、産炭地、ゴールドラッシュは過去の夢(狂歌)
天皇、皇后両陛下と皇族方、選者、入選者らの歌と、歌についての宮内庁の説明は次の通り。
天皇陛下
万座毛(まんざもう)に昔をしのび巡り行けば彼方(あがた)恩納(おんな)岳さやに立ちたり
(宮内庁の説明)昨年11月、天皇皇后両陛下が、沖縄県で開催された全国豊かな海づくり大会の機会に恩納村の万座毛にお出(い)でになった際、この地と恩納岳が琉歌に詠まれた18世紀の琉球王朝の時代に思いをいたされ、お詠みになった御製(ぎょせい=天皇陛下の歌)。
皇后さま
天地(あめつち)にきざし来たれるものありて君が春野に立たす日近し
(説明)昨年2月の冠動脈バイパス手術の後、陛下にはしばらくの間、胸水貯留の状態が続いておすぐれにならず、皇后さまは「春になるとよくおなりになります」という医師の言葉を頼りにひたすら春の到来をお待ちでした。この御歌(みうた=皇后さまの歌)は、そのようなある日、あたりの空気にかすかに春の気配を感じとられ、陛下がお元気に春の野にお立ちになる日もきっと近い、というお心のはずむ思いをお詠みになったもの。
皇太子さま
幾人の巣立てる子らを見守りし大公孫樹の木は学び舎に立つ
(説明)皇太子殿下には、昨年の秋、御自身が学ばれ、現在は愛子内親王殿下が通われている学習院初等科で「大いちょう」と呼ばれて親しまれている大きな銀杏(いちょう)の木が美しく黄葉し、その下で多くの児童が遊んでいる様子を御覧(ごらん)になりました。そして、昭和のはじめ頃から自生するこの銀杏の木に見守られながら、幾人のこどもたちが巣立っていったのだろうと感慨深く思われ、歌にお詠みになられたものです。
皇太子妃雅子さま
十一年前吾子の生れたる師走の夜立待ち月はあかく照りたり
(説明)愛子内親王殿下は平成13年12月1日午後にお生まれになりました。
その日の夜、空に月が明るく照っていたことを皇太子妃殿下には大変印象深くお思いになりました。
後に、妃殿下にはこの月が十五夜から2日後にあたる十七夜の立待ち月であったことをお知りになりました。
このお歌は、内親王殿下がお生まれになられた日の夜の光景を懐かしくお思いになりながらお詠みになられたものでございます。
秋篠宮さま
立山にて姿を見たる雷鳥の穏やかな様に心和めり
(説明)秋篠宮殿下は、1991年10月、富山県に於いて開催された第3回日本自然保護会議記念式典にご出席になった折に、立山を訪れられ、野生の雷鳥を観察されました。
野生の雷鳥をご覧になったのは初めてでいらしたとのことですが、人を怖がらない様子に驚かれるとともに、その姿を見て穏やかな気持(きもち)になったことを今でもよく覚えておられるとのことです。その時のお気持ちをお詠みになりました。
秋篠宮妃紀子さま
凜として立つ園児らの歌ごゑは冬日の部屋にあかるくひびく
(説明)秋篠宮妃殿下は、悠仁親王殿下が通われる幼稚園にて、保護者が一緒に参加する行事などで子どもたちの歌をお聴きになる機会があります。幼稚園の2学期の終業式には、年長組の子どもたちが姿勢を正し、明るく元気に歌う声が遊戯室に響きわたりました。この様子を、お歌にお詠みになりました。
常陸宮妃華子さま
蕗のたう竹籠もちて摘みゆけばわが手の平に香り立ちきぬ
(説明)5月の連休前後に那須の路で蕗の薹(ふきのとう)を摘みに出かけた時のことをお詠みになったものです。
三笠宮妃百合子さま
俄かにも雲立ち渡る山なみのをちに光れりつよき稻妻
(説明)以前、群馬県にお成りになられた際、突然稲妻が走った山の景色をご覧になり、それを思い出されお詠みになったものです。
高円宮妃久子さま
冬晴れの雲なき空にそびえ立つ雪の大山いともさやけき
(説明)冬晴れの日、コハクチョウの撮影のために訪れていた島根県安来平野よりご覧になった大山の美しい姿を詠まれたものです。
高円宮家長女承子さま
立ちどまり募金箱へと背伸びする小さな君の大きな気持
(説明)募金活動のお手伝いをされていた際、3歳くらいの男の子がとても嬉(うれ)しそうに500円玉を入れてくれた姿が印象的で詠まれたものです。
高円宮家次女典子さま
庭すみにひそやかに立つ寒椿朝のひかりに花の色濃く
(説明)庭の隅に立つ寒椿(かんつばき)が朝陽(あさひ)に照らされている情景を詠まれたものです。
高円宮家三女絢子さま
冴えわたる冬晴れの朝畦道にきらきら光る霜柱立つ
(説明)冬の朝、ピンと張りつめたような空気の中、田んぼ道を自転車で走っているとその寒さから田んぼ一面に霜柱が広がっており、霜柱が朝陽(あさひ)に照らされてキラキラと輝いている様子を詠まれたものです。
◆召人
岡野弘彦さん
伊勢の宮み代のさかえと立たすなり岩根(いはね)にとどく心(しん)のみ柱
◆選者
岡井隆さん
やうやくに行方見え来てためらひの泥よりわれは立ち上がりたり
篠弘さん
ゆだぬれば事決まりゆく先見えて次の会議へ席立たむとす
三枝昂之さん
すずかけは冬の木立に還りたりまた新しき空を抱くため
永田和宏さん
百年ばかり寝すごしちまつた頸(くび)を立て亀は春陽に薄き眸(め)を開(あ)く
内藤明さん
遠き日の雨と光を身に湛へ銀杏大樹はビルの間に立つ
◆入選者(年齢順)
北海道 佐藤マサ子さん(89)
羽搏きて白鳥の群れとび立てり呼び合ふ声を空へひろげて(作品の原表記の「羽」の字は旧字体)
埼玉県 若谷政夫さん(84)
ほの白く慈姑(くわゐ)の花の匂ふ朝明日刈る稻の畦に立ちをり
静岡県 青木信一さん(71)
自画像はいまだに未完立て掛けたイーゼル越しの窓が春めく
新潟県 宮沢房良さん(69)
何度目の雪下しかと訊ねられ息をととのへ降る雪に立つ
群馬県 鬼形輝雄さん(66)
いつせいに蚕は赤き頭立て糸吐く刻をひたすらに待つ
新潟県 高橋健治さん(65)
吹く風に向へば力得るやうな竜飛岬の海風に立つ
福島県 金沢憲仁さん(42)
安達太良の馬の背に立ちはつ秋の空の青さをふかく吸ひ込む
栃木県 川俣茉紀さん(22)
ネクタイをゆるめず走る君の背を立ち止まらずに追ひかけるから
大阪府 瀬利由貴乃さん(17)
人々が同じ時間に立ち止まり空を見上げた金環日食
東京都 太田一毅さん(12)
実は僕家でカエルを飼つてゐる夕立来るも鳴かないカエル
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY201301160101.html?ref=comtop_fbox
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