はる奴ねえさん。
奴
奴(やっこ)とは、江戸時代の武家の下僕のこと。武家に働く者の中でも低い身分にあたり、「中間(ちゅうげん)」や「折助(おりすけ)」と呼ばれていた身分の人たちを、蔑むときの呼び名である。「家つ子」(やつこ)が語源であるとされる。
農民や一般町民が雇われてなることが多かったらしい。武士が出かける時の荷物持ちなど、雑務をこなしていた。参勤交代の時には大勢の奴が必要となるため、このときだけ臨時で雇われるということも多かったという。
奴は、大きな四角形を染めた半纏を着ていることが多かった。この紋所は、「釘抜紋」と呼ばれる。この紋所から、食材を大きめの立方体に切ることを「奴に切る」と表現するようになった。「冷奴」は豆腐を奴に切って食べることからその名がついた。
現代でも正月などに凧揚げをする際によく見かける「奴凧(やっこだこ)」は、この奴の筒袖を張った姿をまねて作ったものである。一説には、身分の低い者の姿を大名屋敷などを遥かに見下ろすところに揚げることによって、庶民がささやかな仕返しをしていたのだともいう。
また、遊郭の女性がこの身分の男性の言行をまねることがあったことより、遊郭の遊女を「○○奴」と呼ぶことがあった。
なお、『古事記』が編纂された古代においては奴は奴隷階級を意味していたと考えられる。
Wikipediaより
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