公表が遅すぎる
健康被害については、見解が甘すぎる、時間軸を入れていない
長期間の見通しが出ていない@チェルノブイリ原発事故の影響を見れば発がんは長期に渡る
健康被害については、見解が甘すぎる、時間軸を入れていない
長期間の見通しが出ていない@チェルノブイリ原発事故の影響を見れば発がんは長期に渡る
核燃料自体も一部が溶けたか
3月29日 0時10分福島第一原子力発電所2号機のタービン建屋で見つかった高濃度の放射性物質を含む水は、溶けた核燃料に接した水が格納容器から流出したものと推定されていますが、国の原子力安全委員会は、2号機の核燃料の状態について、表面を覆う金属の被覆管が溶け、さらに「ペレット」と呼ばれる中の核燃料そのものも一部が溶けたと考えられるという見方を示しました。
福島第一原発では、1号機と3号機のタービン建屋にたまった水から高い濃度の放射性物質が検出されたのに続いて、2号機でも27日、運転中の原子炉の水のおよそ10万倍に当たる放射性物質が検出されました。これについて原子力安全委員会は、28日夜の記者会見で「2号機では、溶けた核燃料と水が接し、その水が何らかの経路で格納容器から流出してタービン建屋に出てきたとみられる。水は原子炉の中で核燃料に接した可能性が強いと推定される」と説明しました。そのうえで2号機の核燃料の状況について、表面を覆う金属の被覆管が溶け、さらに「ペレット」と呼ばれる中の核燃料そのものも一部が溶けて水に接したと考えられるという見方を示しました。核燃料が溶けた原因については、一時的に原子炉の水がなくなり、原子炉が8時間から9時間にわたって空だきの状態となったため、炉内の温度が2500度から2600度の高温となり、溶け出したという可能性を示しています。一方で、2号機に比べて放射性物質の濃度が低かった1号機と3号機については、格納容器に放出された蒸気が外で冷やされ、水になって流出した可能性や、原子炉から流出した水が使用済み核燃料プールに放水された水で薄められた可能性が考えられると説明しました。
原発敷地土壌 プルトニウム検出
3月29日 1時2分福島第一原子力発電所で、敷地内で採取した土壌を分析した結果、今回の事故に伴って放出されたとみられる微量のプルトニウムが検出されました。東京電力によりますと、検出されたプルトニウムの濃度は国内の通常の土壌に含まれる濃度とほぼ同じレベルで、人体に影響のあるレベルではないということです。
東京電力によりますと、21日から翌日にかけて、福島第一原子力発電所の敷地内の5か所で土壌を採取し、外部の専門機関で分析を行いました。その結果、1号機から西北西におよそ500メートルにあるグラウンド付近と、同じ1号機から北に500メートルにある固体廃棄物貯蔵庫の付近の2か所で、今回の事故に伴って放出されたとみられる微量のプルトニウムが検出されたということです。東京電力によりますと、検出されたのは、プルトニウムの仲間でプルトニウム238と239、それに240の3種類でグラウンド付近の場合、このうちのプルトニウム238が1キログラム当たり、およそ0.54ベクレル検出されました。この濃度は、国内の通常の土壌に含まれる濃度や、過去に大気圏内で行われた核実験で国内に降ったプルトニウムの濃度ともほぼ同じレベルで、人体に影響のあるレベルではないということです。プルトニウムは、福島第一原発の場合、3号機で「MOX燃料」と呼ばれるプルトニウムを含む燃料を使用しているほか、通常のウラン燃料を使ったほかの原子炉でも生成されています。プルトニウムは、肺などの臓器に取り込まれると長い間とどまって放射線を出し、がんなどを引き起こす可能性がありますが、プルトニウムが出すアルファ線と呼ばれる放射線は紙1枚で遮蔽が可能です。東京電力は、今後も引き続き週2回、福島第一原発の敷地内の3か所で土壌のプルトニウムの調査を続けるということです。経済産業省の原子力安全・保安院は「検出されたプルトニウムは通常、環境中に存在するものと同じレベルで、今回の調査で土壌を採取した際、近くにいた作業員や周辺の住民の健康に影響を与えるものではない。プルトニウムについては、東京電力が原発の敷地内で継続的に行う調査に加え、文部科学省が原発から半径20キロの範囲外で行っている調査を通して、注視していきたい」と話しています。
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