宇宙の物語です。宇宙はエネルギーの不可逆遷移過程である。
《解説》宇宙はどのように誕生し、我々はなぜ存在するのか。その根源的な問いに答えるのが、現代物理学の要となる「標準理論」。その理論を完成させるのに、なくてはならないのが「ヒッグス粒子」だ。
物語です・・・
参照) 『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』 ニール・ドグラース・タイソン
個人的には、ビッグバンやインフレーション理論には疑いを持っている。だが、宇宙の広大さはなんとなく分かる。本書によれば、われわれが観測できる宇宙の領域に1000億ものの銀河が誕生し、それぞれの銀河には中心核で熱核融合を起こす数千億もの恒星が含まれている。恒星は太陽のように自身が燃えている星である。宇宙のサイズがどれほどあるのかは不明であるが、銀河系から百億光年の彼方にあるPKS-1127-145というクウェーサーも観測されている。光の速度は秒速三十万キロメーターだ。つまり、1秒間で地球を7周半する速度で、百億年を要する彼方にあるということ。
われらがビオトープはどこにあるか。宇宙の中のありふれた場所(おとめ座超銀河団の辺境)に存在するありふれた銀河(天の川銀河)の中のありふれた領域(オリオン腕)に、一つの恒星が誕生した。これが太陽である。太陽の周りのガスから、地球が誕生したのが四十六億年くらい前のこと。太陽の大きさに比べれば、地球は本当に小さい。ところが、その太陽でさえ、全宇宙から見ればゴミのようなもの。ましてや、人は見えない、無にすぎないと言っても過言ではない。
太陽系が含まれる銀河系のサイズは幅が十万光年、厚さが五万光年くらい。光速で飛んだとしても、十万年もかかる。辺境のこの銀河を飛び出すだけでも、気が遠くなるような年月が必要なのだ。文明が誕生して、わずか7000年くらい。宇宙のサイズを考えると、われわれは井の中の蛙ほどにも至らない。
宇宙の誕生、太陽の誕生、地球の誕生、生命の誕生、人類の誕生、四大文明の誕生、ギリシャ・ローマ時代、大航海時代、産業革命、世界大戦、そして、現在。逆に、宇宙の誕生まで遡ると、どこまで遡るかで意味が異なってくる。
自身、父母、祖父母、、、縄文人、、、アフリカ人、、、原哺乳類、、、微生物、、、地球誕生、、、スターダスト、、、宇宙の起源、光、ゆらぎ、無?
ビッグバン理論と進化論などに従って概観すると、おおまかな歴史は以下のようである。サイエンスによると、宇宙の誕生は137億年位前、地球の誕生は46億年位前、生命の誕生は40億年位前、人類の誕生は700万年位前、四大文明の誕生、7000年位前である。ギリシャ、ローマ時代を経て、大航海時代が500年位前。 地動説が唱えられ、万有引力が発見されて、機械論的宇宙の基礎となった。産業革命が250年位前に起きて、進化論が唱えられた。相対論、量子論が20世紀を牽引して、世界大戦を経て、現在はグローバル時代になった。宗教によると、エジプト文明、メソポタミア文明が発祥し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が興った。黄河・長江文明が発祥し、老荘思想、孔孟思想、諸子百家が興った。インダス・ガンジス文明が発祥し、ヒンドゥ教、仏教が興った。アフリカ、北・中・南米、日本などでは、自然信仰である。語族によると、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、アフロ・アジア語族、シナ・チベット語族、オーストロ・アジア語族、アルタイ語族、ニジェール・コルドファン語族などに分かれる。
天地創造、天地開闢は地球の誕生の頃までか。それにしても、文明が誕生して、たったの7000年である。宇宙の原理は、サイエンス的には地動説、万有引力、進化論、相対論、量子論などがあり、哲学的には、ブラフマン、諸行無常、因果応報などがある。エネルギーと物質から生命が誕生し、機械論的宇宙と生命論的宇宙が融合して、システム論的宇宙へと進化していく。
人びとは、文化に興味を抱いてさまざまな活動をする。詩を書いて絵を描く人もいるし、美術や音楽や踊りで感情を表現する人もいるし、善行を目標にする人もいる。私の場合は、とらえどころがない事実をとらえて、科学的な発見をすることだ。最近まで、次のことが分かっていなかったとは信じがたい。
地球が丸いこと。
多数の銀河が宇宙には存在すること。
地球はひとつの銀河に存在するひとつの惑星に過ぎないこと。
気候を決める要因や水や空気の分子構造。
バクテリアの存在やありふれた病の治し方。
遺伝子の発見によって、進化や遺伝や行動などを、分子レベルで理解し始めたのもつい最近だ。
人類は何世代にもわたって努力をし、発見の手段を磨き上げた。進歩が遅いとか、客観的でないと言われようが、科学的な手法の価値を否定できない。科学を使わなければ、世界を客観的に理解できず、風聞や個人的な偏見となってしまう。ケン・ノリスは、
「科学とは互いにうそをつかずに済むためのルールの体系だ」
と言う。
《解説》宇宙はどのように誕生し、我々はなぜ存在するのか。その根源的な問いに答えるのが、現代物理学の要となる「標準理論」。その理論を完成させるのに、なくてはならないのが「ヒッグス粒子」だ。
物語です・・・
参照) 『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』 ニール・ドグラース・タイソン
個人的には、ビッグバンやインフレーション理論には疑いを持っている。だが、宇宙の広大さはなんとなく分かる。本書によれば、われわれが観測できる宇宙の領域に1000億ものの銀河が誕生し、それぞれの銀河には中心核で熱核融合を起こす数千億もの恒星が含まれている。恒星は太陽のように自身が燃えている星である。宇宙のサイズがどれほどあるのかは不明であるが、銀河系から百億光年の彼方にあるPKS-1127-145というクウェーサーも観測されている。光の速度は秒速三十万キロメーターだ。つまり、1秒間で地球を7周半する速度で、百億年を要する彼方にあるということ。
われらがビオトープはどこにあるか。宇宙の中のありふれた場所(おとめ座超銀河団の辺境)に存在するありふれた銀河(天の川銀河)の中のありふれた領域(オリオン腕)に、一つの恒星が誕生した。これが太陽である。太陽の周りのガスから、地球が誕生したのが四十六億年くらい前のこと。太陽の大きさに比べれば、地球は本当に小さい。ところが、その太陽でさえ、全宇宙から見ればゴミのようなもの。ましてや、人は見えない、無にすぎないと言っても過言ではない。
太陽系が含まれる銀河系のサイズは幅が十万光年、厚さが五万光年くらい。光速で飛んだとしても、十万年もかかる。辺境のこの銀河を飛び出すだけでも、気が遠くなるような年月が必要なのだ。文明が誕生して、わずか7000年くらい。宇宙のサイズを考えると、われわれは井の中の蛙ほどにも至らない。
宇宙の誕生、太陽の誕生、地球の誕生、生命の誕生、人類の誕生、四大文明の誕生、ギリシャ・ローマ時代、大航海時代、産業革命、世界大戦、そして、現在。逆に、宇宙の誕生まで遡ると、どこまで遡るかで意味が異なってくる。
自身、父母、祖父母、、、縄文人、、、アフリカ人、、、原哺乳類、、、微生物、、、地球誕生、、、スターダスト、、、宇宙の起源、光、ゆらぎ、無?
ビッグバン理論と進化論などに従って概観すると、おおまかな歴史は以下のようである。サイエンスによると、宇宙の誕生は137億年位前、地球の誕生は46億年位前、生命の誕生は40億年位前、人類の誕生は700万年位前、四大文明の誕生、7000年位前である。ギリシャ、ローマ時代を経て、大航海時代が500年位前。 地動説が唱えられ、万有引力が発見されて、機械論的宇宙の基礎となった。産業革命が250年位前に起きて、進化論が唱えられた。相対論、量子論が20世紀を牽引して、世界大戦を経て、現在はグローバル時代になった。宗教によると、エジプト文明、メソポタミア文明が発祥し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が興った。黄河・長江文明が発祥し、老荘思想、孔孟思想、諸子百家が興った。インダス・ガンジス文明が発祥し、ヒンドゥ教、仏教が興った。アフリカ、北・中・南米、日本などでは、自然信仰である。語族によると、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、アフロ・アジア語族、シナ・チベット語族、オーストロ・アジア語族、アルタイ語族、ニジェール・コルドファン語族などに分かれる。
天地創造、天地開闢は地球の誕生の頃までか。それにしても、文明が誕生して、たったの7000年である。宇宙の原理は、サイエンス的には地動説、万有引力、進化論、相対論、量子論などがあり、哲学的には、ブラフマン、諸行無常、因果応報などがある。エネルギーと物質から生命が誕生し、機械論的宇宙と生命論的宇宙が融合して、システム論的宇宙へと進化していく。
人びとは、文化に興味を抱いてさまざまな活動をする。詩を書いて絵を描く人もいるし、美術や音楽や踊りで感情を表現する人もいるし、善行を目標にする人もいる。私の場合は、とらえどころがない事実をとらえて、科学的な発見をすることだ。最近まで、次のことが分かっていなかったとは信じがたい。
地球が丸いこと。
多数の銀河が宇宙には存在すること。
地球はひとつの銀河に存在するひとつの惑星に過ぎないこと。
気候を決める要因や水や空気の分子構造。
バクテリアの存在やありふれた病の治し方。
遺伝子の発見によって、進化や遺伝や行動などを、分子レベルで理解し始めたのもつい最近だ。
人類は何世代にもわたって努力をし、発見の手段を磨き上げた。進歩が遅いとか、客観的でないと言われようが、科学的な手法の価値を否定できない。科学を使わなければ、世界を客観的に理解できず、風聞や個人的な偏見となってしまう。ケン・ノリスは、
「科学とは互いにうそをつかずに済むためのルールの体系だ」
と言う。
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