モノーは還元論と全体論を二項対立として捉えている。
僕は還元論を否定はしないが、生物を分析していっても、結局は人智を超えてしまう。生物を分析的に研究すると同時に、生物を1個の生命体として捉えることも重要である。
社会のシステムも似ている。部分から全体は見渡せない。サイエンスは細分化されて、ばらばらになってしまう。全体論的見地と還元論的見地のすり合わせが重要だ。
還元論と全体論
物理学で実証済である。素粒子物理学は還元していくと、神の領域になり人智を超えてしまう。医学や遺伝子学なども似たような状況だと思われる。それよりも、現実的な処方や対策を取った方がベターだ。
不確定性原理は20世紀の大発見のひとつ
【不確定性原理】ふかくていせいげんり
量子力学の確率的性格は本源的・原理的なものであるという主張。1927年ハイゼンベルグが提唱し、位置座標と運動量のように、ひとつの系のふたつの物理量の測定に当たって、両方ともに正確な値を得ることは原理的に不可能な場合があることを具体的に示した。
コペンハーゲン解釈は物理学にとって重要なトピックスである。量子の怪しい世界にいざなう。量子ポテンシャルはパウリなどの説だ。ユングとパウリの書簡なども興味深い。パウリが実験室に訪れると、実験器具が爆発したという噂がある。機械論的宇宙(マクロ、ニュートン/デカルト)から生命論的宇宙(ミクロ、現代物理学/生物学)への架け橋はコペンハーゲン解釈など量子論の本質が関わる。量子力学の確率統計論は筋肉のゆらぎなどの説明にも使われているようだ。同時に、アインシュタインの相対性原理も不確定性原理と並び称される大原理である。だが、結局は厳密な値を決定することができない。厳密な意味での直線などはあり得ない(数学上の仮定でしかあり得ない)。数学的な数値はすべて近似値でしかない。物理量を厳密に数値で表現することは不可能だ。宇宙は諸行無常の現象でしかないダイナミックなシステムだ。そこで、空を見上げるのではなくて宇宙の果てから自身を見つめてみる。つまり、全体論的に、逆から見たら、どうなるか? 宇宙はすべての時間と空間およびそこに含まれる物質とエネルギーである。自分を宇宙の中心として考えるのではなく、逆から見てみる。
宇宙 -> 銀河系 -> 太陽系 -> 地球 ->生物 -> 動物界 -> 脊椎動物門 ->哺乳綱 -> サル目 -> ヒト科 -> ヒト属 ->ホモ・サピエンス(種)
参照) 『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』 ニール・ドグラース・タイソン
個人的には、ビッグバンやインフレーション理論には疑いを持っている。だが、宇宙の広大さはなんとなく分かる。本書によれば、われわれが観測できる宇宙の領域に1000億ものの銀河が誕生し、それぞれの銀河には中心核で熱核融合を起こす数千億もの恒星が含まれている。恒星は太陽のように自身が燃えている星である。宇宙のサイズがどれほどあるのかは不明であるが、銀河系から百億光年の彼方にあるPKS-1127-145というクウェーサーも観測されている。光の速度は秒速三十万キロメーターだ。つまり、1秒間で地球を7周半する速度で、百億年を要する彼方にあるということ。
われらがビオトープはどこにあるか。宇宙の中のありふれた場所(おとめ座超銀河団の辺境)に存在するありふれた銀河(天の川銀河)の中のありふれた領域(オリオン腕)に、一つの恒星が誕生した。これが太陽である。太陽の周りのガスから、地球が誕生したのが四十六億年くらい前のこと。太陽の大きさに比べれば、地球は本当に小さい。ところが、その太陽でさえ、全宇宙から見ればゴミのようなもの。ましてや、人は見えない、無にすぎないと言っても過言ではない。
太陽系が含まれる銀河系のサイズは幅が十万光年、厚さが五万光年くらい。光速で飛んだとしても、十万年もかかる。辺境のこの銀河を飛び出すだけでも、気が遠くなるような年月が必要なのだ。文明が誕生して、わずか7000年くらい。宇宙のサイズを考えると、われわれは井の中の蛙ほどにも至らない。
宇宙の誕生、太陽の誕生、地球の誕生、生命の誕生、人類の誕生、四大文明の誕生、ギリシャ・ローマ時代、大航海時代、産業革命、世界大戦、そして、現在。逆に、宇宙の誕生まで遡ると、どこまで遡るかで意味が異なってくる。
自身、父母、祖父母、、、縄文人、、、アフリカ人、、、原哺乳類、、、微生物、、、地球誕生、、、スターダスト、、、宇宙の起源、光、ゆらぎ、無?
ビッグバン理論と進化論などに従って概観すると、おおまかな歴史は以下のようである。サイエンスによると、宇宙の誕生は137億年位前、地球の誕生は46億年位前、生命の誕生は40億年位前、人類の誕生は700万年位前、四大文明の誕生、7000年位前である。ギリシャ、ローマ時代を経て、大航海時代が500年位前。 地動説が唱えられ、万有引力が発見されて、機械論的宇宙の基礎となった。産業革命が250年位前に起きて、進化論が唱えられた。相対論、量子論が20世紀を牽引して、世界大戦を経て、現在はグローバル時代になった。宗教によると、エジプト文明、メソポタミア文明が発祥し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が興った。黄河・長江文明が発祥し、老荘思想、孔孟思想、諸子百家が興った。インダス・ガンジス文明が発祥し、ヒンドゥ教、仏教が興った。アフリカ、北・中・南米、日本などでは、自然信仰である。語族によると、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、アフロ・アジア語族、シナ・チベット語族、オーストロ・アジア語族、アルタイ語族、ニジェール・コルドファン語族などに分かれる。
天地創造、天地開闢は地球の誕生の頃までか。それにしても、文明が誕生して、たったの7000年である。宇宙の原理は、サイエンス的には地動説、万有引力、進化論、相対論、量子論などがあり、哲学的には、ブラフマン、諸行無常、因果応報などがある。エネルギーと物質から生命が誕生し、機械論的宇宙と生命論的宇宙が融合して、システム論的宇宙へと進化していく。
僕は還元論を否定はしないが、生物を分析していっても、結局は人智を超えてしまう。生物を分析的に研究すると同時に、生物を1個の生命体として捉えることも重要である。
社会のシステムも似ている。部分から全体は見渡せない。サイエンスは細分化されて、ばらばらになってしまう。全体論的見地と還元論的見地のすり合わせが重要だ。
還元論と全体論
物理学で実証済である。素粒子物理学は還元していくと、神の領域になり人智を超えてしまう。医学や遺伝子学なども似たような状況だと思われる。それよりも、現実的な処方や対策を取った方がベターだ。
不確定性原理は20世紀の大発見のひとつ
【不確定性原理】ふかくていせいげんり
量子力学の確率的性格は本源的・原理的なものであるという主張。1927年ハイゼンベルグが提唱し、位置座標と運動量のように、ひとつの系のふたつの物理量の測定に当たって、両方ともに正確な値を得ることは原理的に不可能な場合があることを具体的に示した。
コペンハーゲン解釈は物理学にとって重要なトピックスである。量子の怪しい世界にいざなう。量子ポテンシャルはパウリなどの説だ。ユングとパウリの書簡なども興味深い。パウリが実験室に訪れると、実験器具が爆発したという噂がある。機械論的宇宙(マクロ、ニュートン/デカルト)から生命論的宇宙(ミクロ、現代物理学/生物学)への架け橋はコペンハーゲン解釈など量子論の本質が関わる。量子力学の確率統計論は筋肉のゆらぎなどの説明にも使われているようだ。同時に、アインシュタインの相対性原理も不確定性原理と並び称される大原理である。だが、結局は厳密な値を決定することができない。厳密な意味での直線などはあり得ない(数学上の仮定でしかあり得ない)。数学的な数値はすべて近似値でしかない。物理量を厳密に数値で表現することは不可能だ。宇宙は諸行無常の現象でしかないダイナミックなシステムだ。そこで、空を見上げるのではなくて宇宙の果てから自身を見つめてみる。つまり、全体論的に、逆から見たら、どうなるか? 宇宙はすべての時間と空間およびそこに含まれる物質とエネルギーである。自分を宇宙の中心として考えるのではなく、逆から見てみる。
宇宙 -> 銀河系 -> 太陽系 -> 地球 ->生物 -> 動物界 -> 脊椎動物門 ->哺乳綱 -> サル目 -> ヒト科 -> ヒト属 ->ホモ・サピエンス(種)
参照) 『宇宙 起源をめぐる140億年の旅』 ニール・ドグラース・タイソン
個人的には、ビッグバンやインフレーション理論には疑いを持っている。だが、宇宙の広大さはなんとなく分かる。本書によれば、われわれが観測できる宇宙の領域に1000億ものの銀河が誕生し、それぞれの銀河には中心核で熱核融合を起こす数千億もの恒星が含まれている。恒星は太陽のように自身が燃えている星である。宇宙のサイズがどれほどあるのかは不明であるが、銀河系から百億光年の彼方にあるPKS-1127-145というクウェーサーも観測されている。光の速度は秒速三十万キロメーターだ。つまり、1秒間で地球を7周半する速度で、百億年を要する彼方にあるということ。
われらがビオトープはどこにあるか。宇宙の中のありふれた場所(おとめ座超銀河団の辺境)に存在するありふれた銀河(天の川銀河)の中のありふれた領域(オリオン腕)に、一つの恒星が誕生した。これが太陽である。太陽の周りのガスから、地球が誕生したのが四十六億年くらい前のこと。太陽の大きさに比べれば、地球は本当に小さい。ところが、その太陽でさえ、全宇宙から見ればゴミのようなもの。ましてや、人は見えない、無にすぎないと言っても過言ではない。
太陽系が含まれる銀河系のサイズは幅が十万光年、厚さが五万光年くらい。光速で飛んだとしても、十万年もかかる。辺境のこの銀河を飛び出すだけでも、気が遠くなるような年月が必要なのだ。文明が誕生して、わずか7000年くらい。宇宙のサイズを考えると、われわれは井の中の蛙ほどにも至らない。
宇宙の誕生、太陽の誕生、地球の誕生、生命の誕生、人類の誕生、四大文明の誕生、ギリシャ・ローマ時代、大航海時代、産業革命、世界大戦、そして、現在。逆に、宇宙の誕生まで遡ると、どこまで遡るかで意味が異なってくる。
自身、父母、祖父母、、、縄文人、、、アフリカ人、、、原哺乳類、、、微生物、、、地球誕生、、、スターダスト、、、宇宙の起源、光、ゆらぎ、無?
ビッグバン理論と進化論などに従って概観すると、おおまかな歴史は以下のようである。サイエンスによると、宇宙の誕生は137億年位前、地球の誕生は46億年位前、生命の誕生は40億年位前、人類の誕生は700万年位前、四大文明の誕生、7000年位前である。ギリシャ、ローマ時代を経て、大航海時代が500年位前。 地動説が唱えられ、万有引力が発見されて、機械論的宇宙の基礎となった。産業革命が250年位前に起きて、進化論が唱えられた。相対論、量子論が20世紀を牽引して、世界大戦を経て、現在はグローバル時代になった。宗教によると、エジプト文明、メソポタミア文明が発祥し、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が興った。黄河・長江文明が発祥し、老荘思想、孔孟思想、諸子百家が興った。インダス・ガンジス文明が発祥し、ヒンドゥ教、仏教が興った。アフリカ、北・中・南米、日本などでは、自然信仰である。語族によると、インド・ヨーロッパ語族、ウラル語族、アフロ・アジア語族、シナ・チベット語族、オーストロ・アジア語族、アルタイ語族、ニジェール・コルドファン語族などに分かれる。
天地創造、天地開闢は地球の誕生の頃までか。それにしても、文明が誕生して、たったの7000年である。宇宙の原理は、サイエンス的には地動説、万有引力、進化論、相対論、量子論などがあり、哲学的には、ブラフマン、諸行無常、因果応報などがある。エネルギーと物質から生命が誕生し、機械論的宇宙と生命論的宇宙が融合して、システム論的宇宙へと進化していく。
0 件のコメント:
コメントを投稿