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2013年6月20日木曜日

時間は不可逆である。

時間は不可逆である。これは、正しい。

 時は前にしか進まない。エネルギーの不可逆遷移過程である。時空の存在理由は不明である。創造主が創ったとしか言いようがない。生命の誕生は神秘である。物質に複雑化する性質があるのだろう。四つの力と関係している。引力、電磁力、強い核力、弱い核力。まだ発見されていない第五の力があるかもしれない。

○胡蝶の夢とマトリューシカの夢

荘子の胡蝶の夢は相対的二重世界を表している。

「荘周が夢を見て蝶になり、蝶として大いに楽しんだ所、夢が覚める。果たして荘周が夢を見て蝶になったのか、あるいは蝶が夢を見て荘周になっているのか。」

マトリューシカの夢は夢幻であり無限的多重世界を表している。

「マトリューシカの夢の中で、マトリューシカが夢を見ていた。そのマトリューシカの夢の中でマトリューシカが夢を見ていた。そのマトリューシカの夢の中でマトリューシカが夢を見ていた・・・」

 存在とはエネルギーが形象化された現象である。時間とはエネルギーの遷移である。そして、宇宙はエネルギーの連鎖で形成されている。なおかつ、その連鎖は不可逆過程である。空間はエネルギーの相対的関係から発生する。宇宙はフェノミナであり、物質もフェノミナであり、生命もフェノミナである。
 太陽から、電磁波(光)によってエネルギーが伝播してくる。太陽自体は核融合反応をしており、その過程でエネルギーの一部が電磁波となり空間を伝播する。月は太陽の電磁波を反射している鏡のようなものである。火は化学反応で発生するが、その過程でもエネルギーの一部が電磁波となり空間を伝播する。
 エネルギーが場を形成しフェノミナとして物質化し、フェノミナは場を通してダイナミックに干渉しあっている。宇宙はエネルギーがダイナミックに変化するフェノミナである。宇宙は生きている限り、真の意味でスタティックではない。
 生命はエネルギーのひとつのフェノミナである。時空は重力場と電磁場を形成している。物質はフェノミナである。物質は4つの力を有している。引力、電磁力、強い核力、弱い核力。存在は時空の中で動的に流れているフェノミナを静的に捉えたものにすぎない。つまり、観測できたフェノミナを存在と呼ぶ。
 引力は物質が持つ摩訶不思議な力、引きあうのみである。一方、電磁力は引力と斥力を持つ摩訶不思議な力。性質が同じものは反発しあう。性質が違うものは引きつけあう。
 化学反応では質量不変の法則が成立する。火が発生するとき、光が見えるということは、光が電磁場を通じて伝播している。化学反応で発生した光エネルギー対して質量は減らない。これに対しては、化学反応により電子などのエネルギー順位の差が熱エネルギー、光エネルギーに変わったと説明される。物質に元来内包していたエネルギーが波となって放出されただけ。よって、質量は不変である。

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