日本はどうなんだろ?
[集会・結社・表現の自由、通信の秘密]
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
米国の大規模ネット監視「PRISM」:内部告発者が判明
米国の国家安全保障局(NSA)が、Google、YouTube、Microsoft、Apple、Facebook、Skypeなど広範囲なネット各社のサーバーに直接アクセスし、メール、写真、動画、文書、接続ログなど、誰とやり取りしたかを分析することができるデータを取得しているという「PRISM(プリズム)」プロジェクトの存在が報道され(日本語版記事)、議論を呼んでいる。
英国の「ガーディアン」紙は6月9日(英国時間)、PRISMに関する機密文書を同紙に提供した内部告発者の身元を公表した。
同紙によると、内部告発者は29歳の元CIAテクニカル・アシスタントで、現在は情報コンサルタント企業Booz Allen Hamilton社の従業員であるエドワード・スノードン氏だ。同紙が身元を公表したのは、スノードン氏自身の要請に基づくものだという。
同氏は、多数の機密文書を一般に向けて公開することを決意した瞬間から、匿名性に守ってもらう道は選ばないと心に決めていた。「わたしは自分の身元を隠すつもりはない。自分は何も悪いことをしていないと確信しているからだ」と、スノードン氏は話す。
ガーディアン紙はスノードン氏を、ダニエル・エルズバーグ氏(ベトナム戦争に関する極秘報告書『ペンタゴン・ペーパーズ』を内部告発し、米国のベトナム戦争撤退につながった)や、ブラッドリー・マニング氏(米軍のサーバーにあった機密情報を公開し、ウィキリークス創設につながった)になぞらえた。
「世界でも指折りの秘密組織であるNSAの資料を自らの責任で手渡したスノードン氏は、ダニエル・エルズバーグ氏やブラッドリー・マニング氏とともに、米国の最も重要な内部告発者のひとりとして歴史に名を刻むだろう」と、ガーディアン紙の記者グレン・グリーンワルド氏、ユーエン・マッカスキル氏、ローラ・ポイトラス氏は書いている。
スノードン氏はガーディアン紙に対して、「わたしは文書を1つ1つ慎重に検討して、それぞれがの公開が適切に公益にかなうかどうか確認した」と語った。「わたしが渡さなかった文書の中にも、公開すれば大きな影響を及ぼしたと思われるものがいろいろある。渡さなかったのは、人々を傷つけることがわたしの目的ではないからだ。わたしの目的は、透明性を高めることだ」
グリーンワルド記者はつい最近、NSAが米国の電話会社ベライゾン社から秘密裏にそして大規模に電話データを集めているというスクープを発表した。同記者はその後、「ワシントンポスト」紙と競い合うかたちで、NSAが米国の複数の最大手インターネット企業(ハフィントン・ポストの親会社であるAOL社を含む)から個人データを集めるPRISMプログラムについての記事を発表した(各社はPRISMへの関与を否定している)。
ガーディアン紙に文書を渡したあと、スノードン氏は香港に逃れ、そこでグリーンワルド記者のインタビューに答えた。スノードン氏はガールフレンドとともにハワイに住んでいたが、過去の暮らしはすべて手放すつもりだと、ガーディアン紙に語った。同氏は次のように話している。
わたしは、そのすべてを喜んで犠牲にするつもりだ。なぜなら米国政府が、密かに築き上げていたこの巨大な監視機構を使って、世界中の人々のプライバシーやインターネットの自由や基本的自由を侵すことを、良心にかけて許せないからだ。
スノードン氏はオバマ政権が、オバマ政権が、多くの機密漏洩者に対して行ってきたのと同じように、自分に対しても調査を行い、スパイ法違反で告発すると予想している。
[Rebecca Shapiro(English) 日本語版:松田貴美子/ガリレオ]
[集会・結社・表現の自由、通信の秘密]
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
米国の大規模ネット監視「PRISM」:内部告発者が判明
米国の国家安全保障局(NSA)が、Google、YouTube、Microsoft、Apple、Facebook、Skypeなど広範囲なネット各社のサーバーに直接アクセスし、メール、写真、動画、文書、接続ログなど、誰とやり取りしたかを分析することができるデータを取得しているという「PRISM(プリズム)」プロジェクトの存在が報道され(日本語版記事)、議論を呼んでいる。
英国の「ガーディアン」紙は6月9日(英国時間)、PRISMに関する機密文書を同紙に提供した内部告発者の身元を公表した。
同紙によると、内部告発者は29歳の元CIAテクニカル・アシスタントで、現在は情報コンサルタント企業Booz Allen Hamilton社の従業員であるエドワード・スノードン氏だ。同紙が身元を公表したのは、スノードン氏自身の要請に基づくものだという。
同氏は、多数の機密文書を一般に向けて公開することを決意した瞬間から、匿名性に守ってもらう道は選ばないと心に決めていた。「わたしは自分の身元を隠すつもりはない。自分は何も悪いことをしていないと確信しているからだ」と、スノードン氏は話す。
ガーディアン紙はスノードン氏を、ダニエル・エルズバーグ氏(ベトナム戦争に関する極秘報告書『ペンタゴン・ペーパーズ』を内部告発し、米国のベトナム戦争撤退につながった)や、ブラッドリー・マニング氏(米軍のサーバーにあった機密情報を公開し、ウィキリークス創設につながった)になぞらえた。
「世界でも指折りの秘密組織であるNSAの資料を自らの責任で手渡したスノードン氏は、ダニエル・エルズバーグ氏やブラッドリー・マニング氏とともに、米国の最も重要な内部告発者のひとりとして歴史に名を刻むだろう」と、ガーディアン紙の記者グレン・グリーンワルド氏、ユーエン・マッカスキル氏、ローラ・ポイトラス氏は書いている。
スノードン氏はガーディアン紙に対して、「わたしは文書を1つ1つ慎重に検討して、それぞれがの公開が適切に公益にかなうかどうか確認した」と語った。「わたしが渡さなかった文書の中にも、公開すれば大きな影響を及ぼしたと思われるものがいろいろある。渡さなかったのは、人々を傷つけることがわたしの目的ではないからだ。わたしの目的は、透明性を高めることだ」
グリーンワルド記者はつい最近、NSAが米国の電話会社ベライゾン社から秘密裏にそして大規模に電話データを集めているというスクープを発表した。同記者はその後、「ワシントンポスト」紙と競い合うかたちで、NSAが米国の複数の最大手インターネット企業(ハフィントン・ポストの親会社であるAOL社を含む)から個人データを集めるPRISMプログラムについての記事を発表した(各社はPRISMへの関与を否定している)。
ガーディアン紙に文書を渡したあと、スノードン氏は香港に逃れ、そこでグリーンワルド記者のインタビューに答えた。スノードン氏はガールフレンドとともにハワイに住んでいたが、過去の暮らしはすべて手放すつもりだと、ガーディアン紙に語った。同氏は次のように話している。
わたしは、そのすべてを喜んで犠牲にするつもりだ。なぜなら米国政府が、密かに築き上げていたこの巨大な監視機構を使って、世界中の人々のプライバシーやインターネットの自由や基本的自由を侵すことを、良心にかけて許せないからだ。
スノードン氏はオバマ政権が、オバマ政権が、多くの機密漏洩者に対して行ってきたのと同じように、自分に対しても調査を行い、スパイ法違反で告発すると予想している。
[Rebecca Shapiro(English) 日本語版:松田貴美子/ガリレオ]
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