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2013年7月31日水曜日

サンゴの白化

化学物質は残留するか、海へ流れていくか?

サンゴの白化など、原因は不明ですが、海の生態系にも変化がある。


1998年の夏、世界各地の海で、大規模なサンゴの白化現象が確認されました。白化(はっか)とは、文字通り、サンゴが白く脱色したようになる現象です。規模が大きいとサンゴ礁が丸ごと真っ白になってしまうこともあります。

 サンゴの白化は、なぜ起きるのでしょうか。
  サンゴの体内には褐虫藻(かっちゅうそう)という単細胞の藻類が共生しています。この褐虫藻は、水温が30度を超えたり、サンゴが何らかのストレスを受けると、サンゴの体内から逃げ出してしまいます。このため、サンゴは褐虫藻と共にこの藻類の色素を失い、白く見えるようになります。これを、サンゴの「白化」と呼びます。

  白化したサンゴは、褐虫藻を失うために、光合成が出来なくなり、栄養が十分に確保できなくなります。しばらくすると、褐虫藻が元に戻り、白化が解消される場合もありますが、白化が長時間に及ぶとサンゴは死滅してしまいます。そして、その死骸がさらに海藻などに覆われ、新しいサンゴも育たなくなり、サンゴ礁自体が壊滅してしまう、ということが起きます。

 サンゴの白化は、それ自体がそれほどに珍しい現象ではありません。しかし、昔はサンゴ礁全体に及ぶような大規模な白化は、ほとんど起きなかったといいます。1998年の大規模な白化は、おおよそ海水温の上昇が原因であったとされています。この時、白化は、太平洋、インド洋、紅海、ペルシャ湾、地中海、カリブ海沿岸の、少なくとも32カ国で起きました。その中には、シンガポールやアンダマン海などこれまでに白化が記録されたことのない場所も含まれていました。
 地球温暖化によって加速したエルニーニョ現象が関係しているという説もありましたが、大規模な白化の原因は、近年の海の環境悪化とも関係があるのではないか、と見ている人もいます。

http://www.wwf.or.jp/shiraho/nature/hakuka.html

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