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2013年8月29日木曜日

オバマの判断と国連

 【ワシントン=大島隆、倉重奈苗、ロンドン=伊東和貴】米国のオバマ大統領は28日、シリアでの化学兵器使用について「我々はシリア政府が実行したと結論づけた」と述べ、同盟国と協力して武力行使に踏み切る可能性を強く示唆した。空爆を念頭に「限定的なやり方ができる」とした。

 オバマ政権は一両日中に最終判断を下す方針だが、英政府が議会の理解を得るため国連調査団の調査終了を待つとしており、実際の攻撃は来週以降になる可能性がある。

 米PBSテレビのインタビューに応じたオバマ氏は「まだ決断は下していない」としつつも、「私は以前、アサド政権が化学兵器を使用したなら(軍事介入はしないという)我々の考えは変わると言った」とし、化学兵器の大規模な使用で米国の方針が変わったとした。そのうえで、「化学兵器の使用を禁じた国際的な規範は守られなければならない」と述べた。


【ニューヨーク=中井大助】シリアでの化学兵器使用をめぐり、国連安全保障理事会の常任5カ国は28日朝、ニューヨークの国連本部で協議をした。関係者によると、英国がシリアを非難し、武力の使用を認める決議案を示したのに対し、アサド政権を支援してきたロシアは難色を表明。中国とともに席を立ち、協議は物別れに終わったという。

 安保理ではこれまでも、シリアをめぐって米英仏と中ロが対立。今回も英国が決議案を正式に示しても、中ロが拒否権を発動して否決する可能性が極めて高く、安保理を正式に招集して審議するかどうかも不明だ。非常任理事国10カ国にはまだ、決議案を配布していない。

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