3億円事件は世間を大いに騒がせた
6億円強盗は大きな話題にはならない
日本が詐欺天国、ドロボー天国になったからだ・・・
(1999.12.09)
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6億円強盗は大きな話題にはならない
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6億円強盗 防犯カメラ考慮か
5月13日 17時59分12日、東京・立川市の警備会社の営業所から現金6億円余りが奪われた強盗傷害事件で、犯人の2人組の男は、営業所の外に設置された防犯カメラから死角になる、やや離れた路上に車を止めていたことが分かりました。警視庁は、防犯カメラの位置も考慮して犯行に及んだものとみて捜査しています。
この事件は12日、東京・立川市柴崎町にある警備会社「日月警備保障」の立川営業所に2人組の男が押し入り、宿直の男性社員に大けがを負わせて現金6億400万円を奪ったものです。これまでの調べで、犯人の男らは、1人しかいない宿直の社員が仮眠を取る時間を狙って、以前から鍵が壊れていた窓から侵入したとみられています。警視庁が防犯カメラを調べたところ、営業所の中にあるカメラには暗い部屋の中で男らが動く姿が写っていました。営業所の外の駐車場にも防犯カメラが設置されていましたが、何かを運び出す人の姿は写っているものの、男らの車は駐車場に置かれた現金輸送車の陰になって、色や形が確認できないということです。事件のあと、走り去る際に写ったテールランプの位置などから、男らは防犯カメラから死角になるやや離れた路上に車を止めていたことが分かりました。警視庁は、営業所の事情に詳しい人物が、防犯カメラの位置も考慮して犯行に及んだものとみて捜査しています。
三億円事件(1968)
この事件の真相は1000年代が終わろうとしている今もまだ謎のままです。 1968年(昭和43年)12月10日9時25分頃、東京府中刑務所横の、北側外塀監視所 のそばで、東芝府中工場の従業員のボーナス、2億9430万7500円の現金をのせ た、日本信託銀行国分寺支店の現金輸送車(セドリック)が白バイの警官に 停止を命じられました。 警官は「現金輸送車に爆弾が仕掛けられたという電話があったので調べます」 と言って、乗っていた銀行の係員4人を降ろし、車の下に潜り込みます。し ばらくのち警官は慌てて出てきて「爆発する。危険だから下がって」と叫び ます。車の前の方から赤い炎が吹き出すのが見えました。 4人が刑務所の壁のあたりまで下がると、警官は運転席に乗り込み、車をス タートさせました。4人は車を安全な所へ移動させるのかと思って眺めてい ましたが、車はそのまま走り去り、見えなくなってしまいました。その時4 人は初めてこれが何か自分たちが思っていたこととは違うことに気が付きま した。 一人が、すぐそばの刑務所監視所に向かって「現金輸送車が盗まれた!」と 叫び、それを聞いた刑務所職員が110番通報。警視庁はただちに緊急配備 を敷きましたが、事件から1時間後、問題のセドリックは約2.5km離れた場所 で発見されました。 その後、目撃者の情報から犯人が白いカローラに乗り換えたことが分かり、 警察はこのカローラを探しましたが、数日後、これも乗り捨てられているの を発見されました。犯人は結局セドリックからカローラ、そしてその後の逃 走用の車と10分単位程度で乗り継いで逃げていたのです。その後犯人の行方 はようとして知れず、そのまま7年後時効になってしまいました。 犯人が使用した白バイに見せたバイク、逃走に使用したカローラはいづれも 盗難車でした。当初バイクを白バイに見えるように塗装するのは、専門的な 技術が必要なのではないかと、自動車塗装関係者がかなり調べられましたが、 その後実際の塗装技術は素人の腕であったことが分析の結果明らかになりま した。(なお、犯人が見せた炎は発煙筒を焚いたものでした) 現金輸送のスケジュールをよく知っていたことから銀行の関係者、オートバ イ・車をたくみに操り現場付近の地理に精通していたことからその付近のカ ーマニア、などなど実に多くの人々が取り調べられましたが、犯人の見当は 全く付きませんでした。 数年後に1度だけ、一人の青年が別件(マンホールのふたを盗んだ容疑)で 逮捕され取り調べられ、マスコミが騒然となったこともありますが、結局彼 は無実でした。 当時、この事件が世に与えた衝撃は激しいものでした。その大胆かつ巧みな 手口も素晴らしいものでしたが、当時3億円というのは、まさにとてつもな いお金でした。この事件の数年前に有名な「吉展ちゃん誘拐事件」が起きた 時、犯人が要求した金額は50万円です。 この盗まれた現金は新札であったため、番号が控えられていました。警察は そのナンバーの紙幣が出てきたらそこから何とかたどろうと待っていました が、結局この番号は1枚も出てきませんでした。つまり犯人は盗んだ3億円 を全く使わなかったことになります。 この事件は強盗ではなく、窃盗になります。 ナイフでも突きつけて「金を出せ」と脅して奪ったのなら、奪った金額がた とえ100円でも強盗になって罪は重いですが、この事件の犯人は銀行員の 虚を突いて現金を奪っていったわけで、何らの危害も加えていませんので、 強盗よりずっと罪の軽い窃盗になります。 犯人は白バイのヘルメットをかぶっていたため、その容貌もよくわかりませ んでした。この事件から7年間、全国の交番やお風呂屋さんに、ヘルメット をかぶったモンタージュ写真が張り出されていました。(この頃はお風呂屋 さんが最も多くの人の目に触れる場所でした)この事件は「モンタージュ」 という言葉と「カローラ」という車を有名にしました。 警察の必死の捜査にも関わらず犯人が全く浮かんでこないため、巷では色々 と無責任な犯人像の想像も行われました。曰く、左翼の過激派が資金作りの ためにやったのではないか。曰く、売れない推理作家が自分の考えたトリッ クが可能かどうか実験したのではないか。これを題材にしたテレビドラマや 推理小説も多数発表されていますが、実際の犯人はそういったドラマや小説 の中の犯人よりずっと賢く行動したようです。 この事件は昭和の事件史の中で最大のミステリーのひとつとして残されるこ とになりました。
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