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2011年5月5日木曜日

グローバルの声


アレバ首脳 原発は透明性確保を

5月5日 11時59分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、汚染水から放射性物質を取り除くための技術支援を行っているフランスの原子力企業「アレバ」のトップが、4日、ニューヨークで講演を行い、「原発の運営には、安全性とともに透明性が不可欠だ」と述べて、市民への情報公開が欠かせないという考えを示しました。
フランスに本社のある世界最大規模の原子力企業「アレバ」のロベルジョンCEO=最高経営責任者は、講演の中で、まず福島第一原発の事故について、「事故に直面した日本の人々の勇気と冷静さに敬意と称賛を示したい」と述べたうえで、「われわれにとっても事故への緊急対応が最優先だ」と表明し、汚染水処理の技術支援に力を注ぐ考えを示しました。そのうえで、すべての原発の運営にあたっては、「最高水準の安全対策を講じるだけでなく、市民が求める透明性を確保することが不可欠だ」と述べ、情報を積極的に公開することが欠かせないと強調しました。また、ロベルジョン氏は、エネルギー需要が高まる新興国での原発建設の計画について、安全に原発を運転できる環境が整っているのかどうか、見極めていく必要があるとの立場を示しました。

暗号名は侮辱 米先住民が抗議

5月5日 14時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)
オサマ・ビンラディン容疑者を殺害したアメリカ軍の特殊部隊の作戦で、ビンラディン容疑者を表す暗号名に、アメリカ先住民の戦士の名前と同じ「ジェロニモ」が使われたことについて、先住民の団体が「侮辱」だとしてオバマ大統領に抗議しました。
パキスタンでビンラディン容疑者を殺害したアメリカ軍の特殊部隊作戦について、アメリカのCIA=中央情報局のパネッタ長官は、3日、容疑者を表す暗号名に「ジェロニモ」が使われたことを明らかにしました。ところが、この「ジェロニモ」という名前が、19世紀後半に白人への抵抗運動に身を投じたアメリカ先住民の戦士の名前と同じだったことから、南部オクラホマ州にある先住民アパッチの団体は、3日、オバマ大統領に宛てて抗議の手紙を送りました。この中で、「ジェロニモはわれわれの最も偉大な象徴だ。テロリストであるビンラディン容疑者と同等と見なされることは苦痛であり、われわれに対する侮辱だ」と不快感を示しています。そのうえで、「全米の先住民の子どもたちが最も尊敬している人物を、何千ものアメリカ人の命を奪ったテロリストと結びつけられてどんな思いをしているか考えてほしい」として、オバマ大統領に対しジェロニモの親族や先住民への謝罪を求めています。これについて、アメリカ国防総省はAP通信に対し、「暗号名は作戦に支障がない形で無作為に選ばれる。先住民を侮辱するつもりはなかった」とコメントしました。



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